寛骨臼回転骨切り術の手技と工夫
- 提供者
- 池 裕之(横浜市立大学)
- 刊行日
- 2021年10月10日
- 時間
- 04:59
- 出典1
- 整形外科サージカルテクニック2021年5号
- 出典2
- 連載「股関節骨切りセミナー 成人に対する寛骨臼側骨切り術」
47歳, 女性
2014年歩行時に右股関節痛を自覚.2019年10月に誘因なく右股関節痛が増悪し、疼痛が持続するため2019年12月紹介受診となった.
初診時所見:関節可動域は,屈曲 120°,外転40°、外旋45°内旋45°であり、屈曲内旋時に疼痛を認める.
画像所見:Center-edge角14°、Acetabular head index 66%と寛骨臼形成不全を大腿骨頭に軽度の骨棘形成を認めるが、関節裂隙は保たれており外転位での関節適合性は良好であった. CTでは寛骨臼前方に骨嚢胞を認めた.
治療方針: 寛骨臼形成不全による二次性の初期変形性股関節症と診断し、保存的治療を行うも右股関節痛が改善しないため、寛骨臼回転骨切り術を施行する方針とした.
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