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Z形成術

肥厚性瘢痕予防への工夫

サムネイル
提供者
土肥輝之(日本医科大学)
刊行日
2022年04月10日
時間
03:54
出典1
整形外科サージカルテクニック2022年2号
出典2
特集「整形外科医が知っておくべき 皮膚・皮弁手術」

【サマリー】
右肩ケロイド
44歳,女性
10年前に右肩の粉瘤を切除したが,その術後創部が赤く肥厚してきた.その後,徐々に上腕の伸展方向の正常皮膚へと病変が拡大し,ケロイドと診断され,近医で副腎皮質ステロイド剤の貼付や注射を行うも,改善が乏しく,(2021年)当院紹介受診となった.

治療方針:
本症例は6cm×2.5cm大のケロイドの診断であり,肩関節の動きで軽度ひきつれを認め,醜形も目立ち,痛みやかゆみなどの症状が強く,前医での保存的治療にて改善が乏しかった.
手術・術後放射線治療では,隆起した炎症の強いケロイドの場合,副腎皮質ステロイド剤の注射や貼付に比べて,年単位で治療期間を短縮できることが多く,また,幅の広い成熟瘢痕・萎縮性瘢痕とならず,線状の成熟瘢痕とすることができる,といったメリットがある.しかし,これら手術・術後放射線治療のあとには,シリコンテープやサージカルテープでの固定療法や,硬さや赤みが出た際には早期の副腎皮質ステロイド剤貼付治療などの後療法も重要であり,患者の生活スタイルなども含めて,一連の治療が可能かを考慮する必要がある.
これらを勘案し,手術・術後放射線治療の方針となった.
手術では病変の全切除の上,Z形成術を施行し,術後放射線治療を18Gy/3分割/3日間で施行している.
後療法では,サージカルテープによるテーピングを施行し,創部の硬さが見られた際は,エクラープラスター(副腎皮質ステロイド貼付剤)を貼付する予定としている.

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