特集4 手術の実際:内側アプローチによる骨接合術
ピロン骨折:内側小切開進入法(medial small approach)
- 提供者
- 中嶋隆行(東千葉メディカルセンター)
- 刊行日
- 2020年05月13日
- 時間
- 01:52
- 出典1
- 整形外科 SURGICAL TECHNIQUE(整形外科サージカルテクニック)2020年3号
- 出典2
- 特集「ピロン骨折(脛骨天蓋骨折) 知っておくべき知識と各種アプローチによる骨接合術」
ピロン骨折、脛骨天蓋骨折、内側小切開進入法、medial small approach、プレート固定
内側小切開進入法(medial small approach)
高所からの墜落で受傷。
AO/OTA分類43C3。
創外固定、前外側アプローチにてTillaux-Chaput骨片のスクリュー固定を行った。
1週間の待機の後、内側小切開進入法でプレート固定を行った。
内果の遠位端より内果の前縁と後縁の中央部に近位方向に3~4cm の皮切を加え、骨膜に達する。骨膜を切除しない様に骨膜上をCobbエレベーターを用いて近位骨幹部方向に鈍的に剥離していく。この皮切のだいたい一横指前方に大伏在静脈と伏在神経が走行しており、皮切の近位延長線上に大伏在静脈と伏在神経が接近してくることに注意が必要である。
近位の皮切も脛骨の前縁と後縁の中央部に加えるが、皮切位置は術前に計画したプレートの近位スクリュー挿入位置3穴分の長さの皮切を行う。(この症例では創外固定刺入部をトリミングして利用。)近位皮切下も同様に骨膜に達したのち、骨膜を温存し骨膜上を遠位方向に鈍的に剥離していく。
近位からの剥離と遠位からの剥離を連結させ、骨膜上にプレートを滑り込ませて設置する。
「整形外科 SURGICAL TECHNIQUE(整形外科サージカルテクニック)2020年3号」次の動画
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