【第1特集】
平時も災害時も慌てない・迷わない
これだけは知っておきたい救命救急対応
産業保健スタッフは救急処置や手当をスムーズに行うため、日ごろからのトレーニングが大事なことは百も承知です。しかし、できていないのが今の日本の産業保健の実情です。内因性の疾患や外傷に限らず、火災や震災など大きな緊急事態の発生時、初期対応は産業保健スタッフの責務です。本特集は「何をしたらよいのか」という問いに答えるべく、ミニマムかつエッセンシャルな知識と技術をまとめました。覚えるのではなく 一読して内容を確認後、ずっと机の上に置いていただきたい、そんな思いの特集です。
プランナー 南 浩一郎(一般財団法人 救急振興財団 救急救命東京研修所)
■職域救急総論:職域における産業保健スタッフの役割:内因性、外因性、集団災害の視点から
南 浩一郎(一般財団法人 救急振興財団 救急救命東京研修所)
■ありふれた症状に隠れた重病 Killer diseaseを見逃さない
尾崎 将之(愛知医科大学病院)
■職場における熱中症への対応
横山 徹(一般財団法人 救急振興財団 救急救命東京研修所)
■看護技術のおさらい①一次救命処置
豊岡 美穂(オリンパス株式会社)
■看護技術のおさらい②ファーストエイド
八谷 百合子(産業医科大学)
【第2特集】
チームが活性化する 健康施策が動き出す
職場の心理的安全性
企業の研修などでも多く取り上げられている旬のテーマである「心理的安全性」は、組織や集団の中で非難や拒絶の不安なく発言できる環境を指し、米国のグーグル社による調査で、生産性の高いチームの共通点には心理的安全性があったという結果が出たことで注目されました。社員の心身の健康と事業成果の両立を実現するこの概念について、産業保健チームや安全衛生委員会、その他組織づくりにおける応用について考えていきましょう。
構成 『産業保健と看護』編集室
■職場の心理的安全性
森崎 美奈子(一般社団法人 日本産業心理職協会)
■結果を出す会議の進め方
斎藤 岳(アビームコンサルティング株式会社)
【連載】
□日本初! 心身を整える理論と技術 「休養学」のススメ
□法令を知って「見る目」を育てる 特殊健康診断の法令解釈
□今こそ伝えたい わたしが考える 産業看護の魅力