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トップページ 産業保健と看護 『産業保健看護職・産業医・衛生管理者のための職場診断マニュアル』発売のお知らせ

職場が具体的に分析できる&変えていける!

行政保健師においては地域診断モデルが確立され一般化されているのに対し、産業保健分野においては職場診断モデルが確立されておらず、体系的には実施されていません。そこで、企業全体あるいは各部署のアセスメントを適切に行うことができる職場診断方法を作成しました。本書を活用することで、職場の課題やウェルネスが「見える化」し、より具体的なアプローチにつなげることができます。


★ウインドミルモデル(風車モデル)を用いて企業全体と部署を職場診断! 健康で、働きやすい職場づくりに活かす!


★ダウンロードして何度でも使えるExcelシート付き!



■著者より(本書「はじめに」より抜粋)

保健師の機能として「地域診断」があります。保健師は公衆衛生看護の視点をもって、個人だけでなく、地域全体の健康度を上げていく職種です。そのためには、地域の健康課題を明らかにする必要があります。これを地域診断といいます。

保健師基礎教育では、地域診断を実施するために、コミュニティ・アズ・パートナーモデルを使用することが一般的です。行政保健師はこのモデルを用いて地域診断し、受け持ち地域の健康課題を抽出し、健康施策を立て、それをもとにPDCAを回し、地域の健康課題を解決していきます。しかし、産業保健分野には、職場を診断する適切なモデルがありませんでした。

そこで、私たちは2015年から職場診断についての検討を東京工科大学産業保健実践研究センター産業保健看護職の定期勉強会(千代塾)で開始し、毎年、公益社団法人日本産業衛生学会で研究発表を行い、2017年には同学会で自由集会を開催しました。その際、100名を超す多くの保健師などの産業保健看護職にご参加いただき、一般活用化に向けた賛同を得ました。

そこからさらに検討を重ね、東証プライムの上場企業の保健師の研修会でも活用し、参加した約30人の保健師による架空ケースの検討から、ほぼ同じ職場診断結果を抽出することができました。

このようなプロセスを経て、ようやく職場診断のウインドミルモデルと、職場診断マニュアル〈企業版〉〈部署版〉が完成しました。これは、職場の健康課題をアセスメントする際の思考のプロセスであり、マニュアルとしても使用できます。

また、保健師だけでなく、産業保健分野で働く看護師をはじめ、産業医、衛生管理者など、多くの方にご使用いただけるものとしても作成いたしました。時代のニーズを反映し、職場の健康課題を解決に導くことができる1冊になったと思います。

本書が、産業保健専門職の業務に役立ち、事業者および働く人々の健康に貢献することを願っています。

■書籍概要

書籍タイトル

職場環境の改善につなげる職場診断シートつき! ダウンロードして何度でも使える
産業保健看護職・産業医・衛生管理者のための職場診断マニュアル

編著者

東京工科大学 医療保健学部看護学科 学科長・教授/産業保健実践研究センター長
産業保健看護職定期勉強会 千代塾 主宰
五十嵐 千代


価格

4,620円(税込)

  • 発行:2023年10月 
  • サイズ:B5判 200頁
  • ISBN-13:978-4-8404-8208-0