こんにちは! 助産師11年目のキャリーと申します。普段は地域周産期母子医療センターで勤務しており、助産学生さんの実習を担当しています。
今月は「【学生お悩み相談】助産実習のいろんな不安」というテーマで、実際に助産学生さんからいただいたお悩みにお答えしようと思います。実習指導者として、「助産実習」に焦点を絞ってお答えしますね。
【助産実習でありがちな不安】
責任の重さに耐えられそうにない
まず「母子の命に関わる責任の重さに耐えられそうにない」という悩みについてです。
助産師という職業は、母子の命を守る重要な役割を担っており、その責任の重さを感じるのはとても自然なことです。しかし、忘れてはいけないのは、皆さんは1人ではないということです。実習中は常に教員や現場の助産師がサポートしてくれますし、困ったときやわからないことがあれば、相談できる環境があります。
技術に自信がない
次に「自身の技術に自信がない」という悩みについてです。
技術に不安を感じることも、成長の証しです。不安を感じるからこそ、慎重になり、学び続ける姿勢を保つことができます。実習中、さまざまな場面を経験することで少しずつできることが増えることを実感するときがくるでしょう。最初から完璧を求めず、少しずつできることを増やしていくことが大切だと思います。
コミュニケーション面での不安
最後に「実習先の環境やスタッフ、対象者とのコミュニケーションに不安を感じる」というお悩みについてです。
新しい環境や初めて会う人たちとの関係構築は、誰しもが緊張するものです。まずは、自己紹介やあいさつを行い、笑顔を忘れずに接することが良い関係を築く第一歩となります。
【不安や緊張と上手に付き合うために】
慣れない環境では気疲れしやすいので、自分を癒す方法やリフレッシュする方法を見つけることも大切です。また4月・5月の記事にお勧めのリフレッシュ方法が紹介されているので参考にしてみてください。不安や緊張を受け入れつつ上手に付き合う練習を学生時代から始めることをお勧めします。
実習期間は学びの時間であると同時に、自分自身を成長させる貴重な時間です。不安や悩みを感じることは決して悪いことではなく、それを乗り越えることで一歩ずつ成長していくことができます。そして、困ったときやつらいときは、周りのサポートを積極的に受け入れましょう。
助産実習は大変です。睡眠時間を確保しても休息できない、食欲がないなどは身体のSOSのサインです。1人で抱え込まずに教員や実習指導者に相談してください。
最後に、皆さんが充実した実習期間を過ごし、助産師として一緒に働けるようになることを心から楽しみにしています。
❤ペリプリ(Perinatal Care プリセプターズ)メンバー
助産師キャリー/アドバンス助産師
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