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トップページ 産業保健と看護 第27回 EAP|そうだったのか! 今さら聞けない産業衛生のきほん

あなたの会社の産業衛生は法に則り、きちんと機能していますか? ルーチンを見直すための視点をベテラン産業医が解説します。

第27回 EAP

今回は、EAPについてお話しいたします。EAPは、Employee Assistance Programの略で、「従業員支援プログラム」と和訳されています。起源は、米国でのアルコール依存症の従業員への支援対策でした。アルコール依存や薬物の問題を抱える従業員の生産性低下の解決策として運用されました。このEAPによる支援や介入によって業務のパフォーマンスが向上したことで、米国では1970年代以降、多くの企業がEAPを導入しています。

日本では、「労働者の心の健康保持増進のための指針」に示されている4つのケアのうちのひとつである「事業場外資源によるケア」として普及されるようになりました。企業の安全配慮義務の一環として導入している事業所が増えていますが、もともとは業務パフォーマンスの向上を目的として発達した背景がありますので、メンタルヘルス対策のみならず、業務に対するモチベーションやワーク・ライフ・バランスの調和など、幅広く対応することができます。業務上のストレスだけでなく、介護や子育てなど、プライベートでの負担も含めた従業員の抱える問題に介入・支援し、働き甲斐のある事業所づくりに寄与することが期待できます。

メンタルヘルス「4つのケア」
〜労働者の心の健康保持増進のための指針〜

・セルフケア
・ラインによるケア
・事業内産業保健スタッフ等によるケア
・事業場外資源によるケア



本連載は『産業保健と看護』2021年13巻4号に掲載したものを再掲載しております。

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◆著者プロフィール

勝木美佐子(株式会社産業医かつき虎ノ門事務所 所長)

平成5年日本大学医学部卒。平成8年より産業医業務開始。運送業、清掃業、製造業、地方公務員、病院、通信業、遊技業、アパレル業、IT業、ホテル業など多岐にわたる産業の産業医業務に従事。労働衛生コンサルタント、日本産業衛生学会指導医。