モヤモヤを解消し自信を持って健康支援を進めていけるヒントが満載!
■編集室より
本増刊は読者の方から「新人で健康診断後の保健指導の経験がなく、具体的なイメージがわかない。今は疾患や検査値、食事や栄養、面談時のコミュニケーションなどについて勉強中だが、効率のよい学びができていないと感じる」という投稿をいただいたことをきっかけに制作されました。本誌の連載「1人職場通信」が人気であることからもうかがえるように、産業看護職には文字通り孤立無援の状態で、手探りで頑張っている方も少なくありません。こうしたご要望に少しでも応えられる内容を…と企画されたものです。
ヘルスリテラシーという言葉が広く知られるようになってきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大を経て働き方の多様化が飛躍的に進み、労働者各自の自律的な健康管理については、今後ますますその重要度が高まります。ヘルスリテラシーの定義に加え、Webを用いた健康教育の方法、初めて会う対象者への支援や、自己効力感を高める支援のポイントなども盛り込みました。加えて、「脳卒中」「心不全」「慢性呼吸器疾患」「糖尿病」「腎不全・慢性腎臓病」の患者のケアを専門とされている認定看護師および療養指導士のご協力を得て、疾患や治療に関する最新の知識と、保健指導に関するヒントを教わりました。さまざまな手段を用いて労働者に適切な情報提供を行い、自信をもって健康支援を進める上でお役立ていただけるような情報をまとめた一冊となっています。
■書籍概要
書籍タイトル
産業保健と看護2023年春季増刊
社員のヘルスリテラシーを高める
産業看護職の支援力アップ術
価格
3,520円(税込)
- 発行:2023年4月
- サイズ:B5判 160頁
- ISBN-13:978-4-8404-8114-4
■目次
【PART1】産業看護職とヘルスリテラシー
1 ヘルスリテラシーを高めるために産業看護職は何をすべきか 江口泰正
2 ヘルスリテラシーを高めることで会社はどう変わるか 荒木田美香子
3 産業看護職の健康支援において最も大切な視点 大森美保
【PART2】シーン別支援のポイント
1 初めて会う対象者への支援 加藤京子
2 対象者の自己効力感を高める支援:勇気づけ保健指導(R)の視点から 加倉井さおり
3 オンラインでの保健指導・健康教育の進め方 德永京子
4 生活習慣病に直結するリスク①飲酒:女性従業員への支援 畑中三千代
5 生活習慣病に直結するリスク②喫煙:労働衛生機関による支援 飯尾素代
【PART3】認定看護師・療養指導士に教わる疾患別支援のポイント
1 脳卒中 根津美穂子
2 心不全 中三川温子
3 慢性呼吸器疾患 岩村俊彦
4 糖尿病 竹内麻衣
5 腎不全・慢性腎臓病 薄井園