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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】『産婦人科診療ガイドライン 産科編2023』はやわかり!-改訂ポイントがすぐわかる!明日からの臨床に生かせる!|ペリネイタルケア2023年10号|三浦清徳|PerinatalCareクローズアップ|#012

 『産婦人科診療ガイドライン 産科編』は、2008年の発刊から3年ごとに改訂され、日本における周産期管理の標準的医療(現時点で考えられるベストな医療)が示されています。従って、その記載内容は、周産期医療に携わる産婦人科医だけでなく、助産師・看護師にとっても日常診療での判断基準として利用されています。

 このたび、2023年8月に第6版となる『産婦人科診療ガイドライン 産科編2023』が発刊されました。今回の改訂では『産科編2020』に掲載されているすべてのCQ & Aについて、最新の知見を基にシステマティックサーチが行われました。また、周産期医療の現場における必要性などを検討して、4つの新しいCQ(「妊娠中の貧血への対応は?」「胞状奇胎についての注意事項は?」「パンデミック時の対応や妊娠分娩管理については?」および「プレコンセプションケアにおける留意点は?」)が加わりました。特に「妊娠中の貧血への対応は?」については、本ガイドライン産科編では初めてシステマティックレビューを取り入れて作成されました。その他、ガイドライン発刊直前の2023年4月に人工妊娠中絶用製剤が国内で承認されましたので、巻末に留意点「人工妊娠中絶用製剤(ミフェプリストン錠200mg、ミソプロストールバッカル錠200μg)使用における留意点について」として、本薬剤の使用に際しての注意事項が掲載されています。

 そこで、本特集では、『産科編2023』で新規追加のCQならびに重要な改訂が加えられたCQについて、それぞれの改訂ポイントをわかりやすく解説していただきました。本特集による解説が、周産期医療の現場で活躍している助産師・看護師の皆さまにとって、ガイドラインの理解と知識のブラッシュアップに役立ち、最終的に母子の健康につながることを期待します。

プランナー

長崎大学生命医科学域(医学系 産婦人科学分野)教授
三浦清徳


本記事は『ペリネイタルケア』2023年10月号特集扉からの再掲載です。

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