2022年11月12日に開催された「ぺリプリスペース」第6夜では
助産師国試解きまくらnight★として
国試に向けた勉強法や、押さえておくべき知識、トピックスについて、
ペリネイタルケアプリセプターズのお二人にお答えいただきました。
【国試に向けてどのように勉強されましたか?】
◆まんまるさん(クリニック勤務助産師)
私は1月まで実習があり、勉強を始めるのが遅く切羽詰まっていたのですが、最初は模試の解き直しをしました。
またメディカ出版の『助産師国家試験問題』を解いて、2周目は解説を重点的に勉強しながら付箋で追加情報を書き込んでいきました。主に1冊を勉強することで、持ち運びやすく精神的にもプレッシャーや不安を感じずによかったですね。
計画を立てるというより時間があれば常に取り組むようにしていました。
◆キャリーさん(病院勤務・実習指導助)
私も計画管理ができていたわけではないですね。
複数のことを同時にできないので、時期を決めて短期集中で取り組んでいました。
例えば、最初は助産師国家試験問題の5年分の中で分娩だけまとめられている箇所をひたすら解きました。
また、問題の選択肢や解説から他の項目に視野を広げることで、知識をまとめて肉付けをしていきました。
【押さえておいた方がいい知識やポイントを教えてください】
◆キャリーさん
明言しにくいのですが、分娩経過や児頭回旋については毎年出ているように思います。
◆まんまるさん
確かに回旋は頻繁に出ていて、ややこしいので理解しておくといいです。
骨盤の解剖生理やホルモンも毎年出ているので確実に押さえてほしい。
あとは改定箇所で、妊婦さんの体重管理の基準、不妊治療の保険適応や父親の育休がどのように取得できるかなどは覚えておくと役に立つと思います。
社会情勢としては、梅毒や出生前診断が増えているのでその知識も知っておくといいですね。
【現代ならではのトピックス】
ご存じの方も多いと思いますが、2023年の国試は出題基準の改定がありました。
「助産師による支援を必要とする女性、妊婦・産婦・褥婦、新生児・乳児、家族の抱える課題および背景の多様化、エビデンスや臨床実践の実態の変化を踏まえて、助産師に求められる助産診断・ケア能力に必要な知識について出題できるよう、項目の充実を図った」とされています。
そのような大きな変化がみられる中で、他に現代ならではのトピックスはありますか?
◆キャリーさん
社会のニーズとしては不妊治療や無痛分娩かなと思います。産科医療補償制度の対象や「産科危機的出血の対応指針」も2022年に変更されているので、情報に気づけるようにアンテナを張っておくといいですね。
【「妊産婦のための食生活指針」も2021年に改定され、HPVワクチンなども話題になっていますよね?】
◆まんまるさん
やはり改定されていることが多いので、何が変わったのかを意識して覚えるといいと思います。
不妊治療などは状況設定問題などで出そうな感じがしますね。HPVワクチンの変遷に併せて子宮頸がん検診も勉強するといいのではないでしょうか。
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(協力:難波安衣子)
❤ペリプリ(Perinatal Care プリセプターズ)メンバー
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まんまる(時々産婦人科医の旦那さんと「まんまる夫妻」)/助産師
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