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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】分娩時の医療行為完全マスターブックー介助と観察ポイントがわかる!|ペリネイタルケア2026年10号|永井立平|PerinatalCareクローズアップ|#054

 妊娠・分娩は生理的な営みですが、その経過の中では、母児の安全を守るためにさまざまな医療介入が必要となることがあります。帝王切開術、会陰切開・縫合、吸引・鉗子分娩などは、いずれも母児にとって最善の転帰を目指して選択される医療行為です。しかし、これらの処置は単に「行われた」という事実だけではなく、「なぜ必要と判断されたのか」「どのようなリスクを考慮して実施されたのか」を理解することが、その後の母児管理には欠かせません。
 周産期医療は、多職種が協働して母児を支える分野であり、チーム医療の実践が不可欠です。実際に処置を行うのは医師ですが、処置が必要な状況をいち早く察知し、適切な準備を整え、処置後の母児の変化を継続的に観察することは、助産師や看護師をはじめとするチーム構成員の重要な役割です。医師がどのような情報をもとに処置を判断し、どのような経過を予測しているのかを理解しておくことで、異常の早期発見や適切な報告・対応につながり、チーム医療の質はさらに向上します。
  本特集では、それぞれの医療行為について、適応や実施の流れだけでなく、医師が判断する際の考え方、チーム構成員に求められる観察のポイント、さらに処置後の正常経過と注意すべき異常経過について解説いただきました。医療行為そのものを理解するだけでなく、その前後を含めた一連の流れを知ることで、「今、この産婦に何が起こっているのか」「次に何を予測し、何を観察すべきか」を考えながらケアを実践する一助となれば幸いです。
 本特集が、助産師一人ひとりの臨床判断能力を高め、多職種との円滑な連携、そして何より、全国の母児のさらなる安全につながることを願っています。


プランナー

高知大学医学部産科婦人科学講座 教授
永井立平



本記事は『ペリネイタルケア』2026年10月号特集扉からの再掲載です。

*** 今号からスタートの新連載 ***


母乳育児支援の現場から 迷い・気づき・寄り添う実践 
第1回 秩父の山から母乳育児支援、 ときどき世界

近年、母乳育児を取り巻く環境は変化し、母乳率の低下や授乳困難事例の増加など課題が複雑化しています。本連載では、助産師が母乳育児支援の実践や迷いを読者と共有し支援の楽しさと奥深さを再発見しながら、現場で生かせる知見と専門性の向上を目指します。