本特集では、『産婦人科診療ガイドライン産科編2026』の中から、現在の産科医療において特に重要と考えられるテーマや最新の知見について、日常診療に役立つ形でわかりやすく紹介することを目指しています。
近年、産科医療を取り巻く環境は大きく変化しています。高年妊娠や合併症妊娠の増加に加え、医療安全への意識の高まり、新しい診断法や治療法の導入など、産婦人科医・助産師に求められる知識や対応はますます広がっています。一方で、地域による医療体制や医療資源には差があり、そのような状況の中でも、全国どこでも一定水準の産科医療を提供することが求められています。
『産婦人科診療ガイドライン産科編2026』では、患者さんにとって利益が十分に期待でき、原則として全国の80%以上の地域で実施可能と考えられる診断法・管理法が掲載されています。また、海外で有効性や安全性に関する十分なエビデンスが示され、将来的にわが国での普及が期待される医療についても取り上げられています。
本特集では、各項目の改訂ポイントだけでなく、その背景にある考え方や実際の臨床での活用法についても、できるだけ平易に解説しています。読者の皆さんが本特集を日常診療・ケアの中で身近に活用し、より良い母子医療の提供につなげていただければ幸いです。
プランナー
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 産科婦人科学分野 教授
三浦清徳
本記事は『ペリネイタルケア』2026年7月号特集扉からの再掲載です。
*** 今号からスタートの新連載 ***
助産師キャリアの転換点~変化の“そのとき”とこれから~
①キャリアの転換期って何?~助産師のライフイベントとキャリア~
助産師が直面するライフイベントはキャリアと交差します。分娩数が減少する時代における、助産師の新たな可能性と多様なキャリアパスを提示します。
助産管理ことはじめ 好事例から学ぶマネジメントの秘訣
①産科区域特定の病棟運営~助産師と看護師が協働し合うワンチームで成果を生む~
視野を広げるきっかけとなる不定期連載です。管理職の方には現場で役立つ実践のヒントを、スタッフの方には次の成長につながる気づきをお届けします。助産師チームとして視座を高め、キャリア形成の一助としていただければ幸いです。