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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【増刊】無痛分娩パーフェクトガイド-助産師の腕が試されるとき!/助産師&産科・麻酔科専門医が教える 必須知識とアセスメント|ペリネイタルケア2023年夏季増刊|田辺 けい子&野口 翔平|PerinatalCareクローズアップ|#008

 本増刊は、好評だったペリネイタルケア本誌連載「助産師の腕が試されるとき 麻酔管 理だけじゃない! 無痛分娩に求められる助産技術」をよりパワーアップさせた内容と構成に なっています。連載時はコラムをご執筆いただいた野口翔平先生には、「第2章 麻酔編」と して、より詳細、なのに簡潔、具体的で実践的な内容に仕上げていただきました。野口先 生は、産科と麻酔科の専門医、ダブルライセンサーです。本増刊に「産科編」はありません が、コラムをはじめとして、全編、随所に産科的視点から私たち助産師に向けて熱いメッセ ージを寄せてくださっています。
 では、「第1章 助産編」は? といいますと、自画自賛で恐縮ですが、単なるハウツー本ではない、“考えるための”渾身の1章をお届けしたつもりです。主な読者は助産師を想定していますが、無痛分娩を介して協働関係にあるすべての職種(麻酔科医、産科医、看護師)に“助産の深淵”を覗いていただけるような内容に仕上げました。
 さて、「麻酔下の分娩で助産師は何ができるのでしょうか?」と相談されることがよくあります。その回答は次のようなものになるでしょう。

助産ができます。これに尽きます。あなたは助産ができます!
麻酔下であれ、麻酔なしであれ、助産師は助産ができます。

 具体的な助産の内容は、本増刊を通読してくだされば、と思いますが、助産とは「産後の豊かな母子関係(親子関係、家族関係、社会関係)の構築を目指す営みすべて」のことです。ですから、これに向けて行う行為はすべて「助産」なのです。
 あなたの助産で、麻酔下の分娩で出産する女性たちが、産後に豊かな母子関係を結ぶための素地をつくることができます! 持てる知恵と工夫と技術を総動員して、出産する女性たちを支援しましょう。
 この増刊が、助産という営みの新たな地平を拓く一冊になることを、心から願っています。


編集

神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科 准教授
田辺けい子



本記事は『ペリネイタルケア』2023年夏季増刊号 序文からの再掲載です。

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