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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【“with NEO” Update】NICU・GCUの急変事例ファイルーその症状、経過観察で大丈夫?備える!予測できる!判断につなげる!|with NEO 2026年3号|岡﨑 薫|with NEOクローズアップ|#036

 NICU・GCUでは、予期せぬ急変に直面することがあります。そして急変時には、いつも児の一番近くにいる看護師が第一発見者となることが多いでしょう。第一発見者となった看護師は、「どんな状況だったの?」「何かしていたの?」と矢継ぎ早に質問され、まるで刑事ドラマの第一発見者さながらの事情聴取を受けるでしょう。
 しかし、これらの質問は決して看護師を責めるためのものではなく、「急変した児を何としても助けたい」という切なる願いの表れです。その期待に応えるためにも、日ごろから急変時の対応力を高め、“ 知識”という武器を磨き続ける必要があります。特に一つの原因に「決め打ち」するのではなく、複数の疾患を考えながら瞬時に鑑別し、行動できる力が求められます。
 「徐脈です!」というコールはNICUでは比較的よく見られる光景で、「いつもの無呼吸だろう」と反射的に酸素投与や刺激を行うことが多いかもしれません。しかし、その“いつも通り”では改善しない重大な事態が潜んでいることもまれにあります。だからこそ、常に最悪の可能性を念頭に置きながら動かなければなりません。このような重大事案は、経験から学ぶのが最も身に付きます。しかし幸いにも、実際にその場に遭遇する看護師や医師は極めて少なく、その貴重な経験を次に生かす機会はさらに限られています。だからこそ、私たちは「座学」という形で、先人の経験や知識を学んでいく必要があります。
 本特集では、経験豊富な医師が、急変時に「どこを観察し」「何を読み取り」「どの疾患を思い浮かべるのか」について、これまでの貴重な症例をもとに、その思考プロセスを書き下ろしてくれました。まるでその場に立ち会っているかのような臨場感をもって読み進めてください。そして、ここで得た知識をあなた自身の臨床判断にぜひ役立ててください。本特集が、座学から深い学びを得るための、かけがえのない機会となることを心から願っています。


プランナー
東京都立小児総合医療センター 新生児科 部長
岡﨑 薫



本記事は『with NEO』2026年3号特集扉からの再掲載です。