MENU
新規会員登録・ログイン
トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 生誕1000日見守り研究 2025年度活動報告


永安真弓(大阪大学 大学院医学系研究科 保健学専攻)

           ★動画の一部をご紹介します

「孤育て」から、データに基づく温かい「個育て」へ

大阪大学では、保健・予防医療プロジェクトとして、「生誕1000日見守り研究」に取り組んでいます。 妊娠期から2歳までの「生誕1000日」は、子どもと母親にとって心理・社会的に大きな影響を及ぼす重要な期間といわれています。 その期間を対象に、IOTやビッグデータ、AIを活用したデータに基づいて特性を可視化することにより、個別性に寄り添う支援の実現を目指しています。

ここでは、このプロジェクトの主な活動の紹介も含めて、 2025年度の取り組みについて紹介します。2025年度の主な活動は、「専門家による座談会(WEB・対面)」「自治体との連携による研究」「医療機関との連携による研究」「お母さんへの『応援メッセージ』の運用開始」「『子育てマンダラ』の公開と追加作成」「商標登録、特許登録」「AIによる支援技術の開発」の6つになります。

専門家による座談会:デジタルの先に広がる人の輪

お母さんと専門家をつなぐ場としてWEB座談会を開催しています。 2025年度は6回開催し、累計65回となりました。 WEB座談会は、産婦人科医や助産師、臨床心理士など育児支援に関わる専門家が参加し、直接相談することができます。 各専門の視点から意見を聞けるため、大変好評となっています。 また、毎回それぞれの専門分野からお母さんの役に立つテーマについて、ミニレクチャーもあります。 2025年度は9月に豊中市で対面座談会も開催しました。 お母さんからはさまざまな声をいただき、対面ならではの良さを実感しました。

こうした対話から得られた悩みや経験については、次の世代へ役立つ研究データとして蓄積しています。 

自治体との連携による調査・研究

大阪大学と岡山県奈義町では研究協力を提携し、地域の特性を踏まえた支援モデルを検討しています。 健診時などの保健師との面談の前に、お母さんに子育てCPRA®に回答してもらい、その結果を活用してもらう取り組みとその有用性を検証しています。 また、私たちが作ったデジタルデバイスの支援内容についても、直接お母さんから意見をもらうなど、貴重なデータを収集しています。

医療機関との連携による研究と大規模社会実装

医療機関との連携では、大阪大学医学部附属病院の産科外来のすべての妊婦を対象に、iPadで子育てCPRA®を回答してもらい、多職種間で情報を共有できるように電子カルテと連携をしています。 また、小阪産病院ではアプリを通じて妊娠期からのデータ収集を継続しています。 これらは、医療職者がお母さんを多面的に理解するための基盤データとなっています。

あなただけの「応援メッセージ」:パーソナライズの仕組み

研究参加者にはLINEアプリで子育てCPRA®を回答してもらっており、2025年度は新たに応援メッセージとして子育てCPRA®を回答したときの妊娠週数や子どもの月齢に合わせた5要因の個別化したメッセージを返す機能が追加されました。 分析結果をそのままの形で提供するのではなく、お母さんが育児に前向きな気持ちになれるような表現を意識して作成しました。 お母さんへのアンケートでは、メッセージで自分自身を客観的に見られることで不安の軽減につながったことや、前向きな気持ちになったり、またアドバイスを読んで何か実行しようという結果が得られました。


以上、この解説動画の前半部分をご紹介しました。

この動画の内容は以下の通りです。ぜひ、ご覧ください。

(動画の長さ:約6分57秒)


〜CONTENTS〜

  • 「孤育て」から、データに基づく温かい「個育て」へ
  • 専門家による座談会:デジタルの先に広がる人の輪
  • 自治体との連携による調査・研究
  • 医療機関連携による研究と大規模社会実装
  • あなただけの「応援メッセージ」:パーソナライズの仕組み
  • 「応援メッセージ」の内容
  • 生誕1000日のプロセスを可視化する「子育ててマンダラ」
  • 社会実装に向けた権利化の実績
  • 次なるステップ


このプロジェクトに関する詳細は、以下のWEBサイトをご参照ください。

大阪大学生誕1000日見守り研究


★★★

文部科学省Society5.0実現化研究拠点支援事業

大阪大学ライフデザイン・イノベーション研究拠点

保健・予防医療プロジェクト

生誕1000日見守り研究 2025年度活動報告

(研究代表者:遠藤誠之)