分娩第2期は、母児双方にとって身体的・精神的な負荷が高まる重要なフェーズであり、助産師の判断力と助産ケアの質、医師をはじめとした多職種との連携と協働がその経過に大きく影響します。近年、出産年齢の高年化、無痛分娩の拡大などにより、分娩第2期の遷延や遷延が要因となる合併症が課題となっています。そのようななか、助産師がどのように分娩経過をアセスメントし、分娩進行のフェーズに応じた助産ケアを実践しているか、また、助産ケアの実践のために日々どのような学習やトレーニングを積み重ねているかを共有することは、助産師全体の実践能力の向上に有意義であると考えます。
本特集では、特に分娩第2期の助産ケアにおける助産師の実践的な工夫や、判断の根拠となるアセスメントの視点、さらにそれらを支える教育・研修の取り組みについて、具体的な事例や経験を交えてご紹介します。初学者にも理解しやすいよう、科学的根拠に加え、臨床での「経験知」を交えた解説や現場での気づきなどを織り交ぜながら、助産師の思考過程やチームでの連携のあり方も、執筆者の皆さんから伝えていただきました。
助産師の知と技の継承を目指した本特集が、次世代の育成にもつながることを願っています。
プランナー
日本赤十字社医療センター 看護部 看護副部長/周産母子・小児センター 副センター長
馬目裕子
本記事は『ペリネイタルケア』2026年4月号特集扉からの再掲載です。