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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】いま一番新しい妊娠高血圧症候群の助産ケア-妊娠中、分娩~産褥期、退院後の時期別におさえる生理学&ケーススタディ|ペリネイタルケア|2023年7号|松原圭一|PerinatalCareクローズアップ|#009

 妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy;HDP)に関する研究・診療技術は日進月歩で変貌を遂げ、今では、HDP発症の予知・予防や長期フォローによる生活習慣病予防などHDPの診療領域はどんどん大きくなっており、定期的な知識のブラッシュアップが妊婦さんのためにも必要です。今回の特集は『妊娠高血圧症候群の診療指針 2021』に基づいて、HDPに関して助産師の皆さんが知っておくべき知識を提供し、一線で日々HDPと戦っている産科医による経験を共有することによって、皆さんが次にHDPに出会った時、今まで以上の対応ができるようにとの思いで構成されました。
 まずは、定義や病態形成のメカニズムなどの基礎知識を分かりやすく解説しています。皆さんはHDPという病気を最新の知識を基によく理解できるでしょう。さらに、外来管理から産後長期フォローまで継続的にHDP患者を管理するためには何を考え、何を行うべきか、それぞれ分かりやすく解説しています。これらの知識を得た上で、各産科医が今までに経験した症例を皆さんにも経験していただくことで、HDPの管理にとって何が大切なのかがより分かるようになっています。
 HDPはクリニックなどの一次医療施設から高次医療施設に至るまでさまざまな場所で発症します。本特集が、それぞれの現場でHDPにどのように対処していくべきか普段から考えていただくきっかけとなり、日頃のHDPに関する疑問が少しでも解決できれば幸いです。


プランナー

愛媛大学大学院医学系研究科
地域小児・周産期学講座教授
松原圭一



本記事は『ペリネイタルケア』2023年7月号特集扉からの再掲載です。

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