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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】産後5日間の母乳育児支援・乳房ケアー退院までに「ここまで」できる!|ペリネイタルケア2026年1号|石川紀子|PerinatalCareクローズアップ|#044

 授乳支援は助産師にとっては必須の技術と言えます。特に産褥入院中の授乳支援は、退院後の育児に大きく影響する大事な支援です。
 しかし近年、ハイリスク分娩や無痛分娩、高年出産が増加し、産褥入院中の母体の身体的回復に時間を要するようになっています。分娩がもたらす母体へのダメージが大きく、身体的にも精神的にも疲労している母親にとって、母乳育児は困難なことになっているのです。こういった状況の産褥期の母親に、どのような授乳支援が求められているのでしょうか。
 授乳支援は、母乳育児支援とイコールではありません。産褥期の授乳支援は、母親の休養、栄養、睡眠、さらに心のケアを包括した助産ケアです。本特集では、産褥入院中の産後5日間に焦点を当て、分娩から続く助産師の授乳支援についてあらためて考える機会にしたいと企画しました。授乳が母子にとって幸せな時間になるよう、つらくない育児につなげるには、入院中の専門的なかかわりが必須です。そのためにも、産後早期の授乳支援の基本知識と技術をブラッシュアップしましょう。基本知識と技術習得の手助けになるよう実践的な特集内容にしました。明日からの授乳支援に生かしていただければ幸いです。


プランナー

総合母子保健センター愛育クリニック/愛育産後ケア子育てステーション 看護部長
石川紀子



本記事は『ペリネイタルケア』2026年1月号特集扉からの再掲載です。

➡︎連載「姿勢と呼吸をととのえるガスケアプローチ」の動画はこちらから