Late preterm児(在胎期間34週0日〜36週6日で出生した早産児)は正期産児に近く、大きな合併症を起こさずに退院していくことも多いですが、実は呼吸・黄疸・血糖管理・体温調節・栄養・免疫など、さまざまな面で未熟性を抱えています。Late preterm 児の症状や所見をしっかりと見極めることは新生児にかかわる医療者にとって極めて重要です。
本特集では、Late preterm児に認めるさまざまな症状や身体的所見に焦点を当て、それらが示す可能性のある病態や疾患をストーリー仕立てで解説しています。一般的な症状から特徴的な所見まで、呼吸・黄疸・哺乳・血糖・感染・体温・神経・発達予後/フォローアップの8項目において、それぞれのピット
フォールや搬送のタイミングなどを含めた内容となっています。
Late preterm児にかかわる小児科医、新生児科医、産婦人科医に加えて、助産師、看護師などのメディカルスタッフを含めたさまざまな職種の方が、新生児の状態を見極めるための学びを得ていただければ幸いです。
プランナー
岡山大学学術研究院医歯薬学域
小児急性疾患学講座教授
鷲尾洋介
本記事は『with NEO』2025年5号特集扉からの再掲載です。
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