読者の皆さんの中には、「診療報酬」という言葉に“キョゼツ反応”の方も多いかもしれません……。でも実は、新生児医療の現場において診療報酬は、医療の質や患者安全だけでなく、皆さんが働くうえでのモチベーションに深く関わっています。そして、そもそも皆さん自身が、医療費を負担している国民でもあります!
本特集では、“診療報酬アレルギー”の方に対しても、その仕組みや活用のヒントを「やさしく、実践的に」お届けできるよう企画し、普段から診療報酬をより良くするために活躍されているエキスパートの先生方にご執筆いただきました。仕組みを知っておくことで、日々の業務の意味を再認識できたり、病院経営者側に上手に現場の状況を理解してもらえるチャンスが生まれたりするかもしれませんね。
この特集を通じて、全国のNICU における赤ちゃんとその家族の支援に貢献できると幸いです。
プランナー
大阪母子医療センター新生児科副部長
祝原賢幸
本記事は『with NEO』2025年4号特集扉からの再掲載です。
*** 今月号からスタート!! ***
新連載①
多職種の視点から見て・考える 赤ちゃんを支えるチーム医療の連携
<no.1>新生児科医師の視点から
本連載では、NICU・GCU入院前から退院後の生活に至るまで、赤ちゃんとその家族に関わりを持つ各職の視点から多職種の連携での情報共有の方法・タイミングやチーム医療の意義などを解説します。
新連載②
フィンランドから日本へ I’s Eyes 未来を見つめるファミリーセンタードケア
<第1回>これからの日本のファミリーセンタードケア
本連載では、実際のCCトレーニングを体験・実践した医師・看護師がどう感じ、CCトレーニン グが今後、施設をどう変える可能性があるかについて解説します。施設全体のFCCを変えることは容易ではありませんが、CCトレーニングが与える影響を例にとって、国内でどのようにFCCに取り組んでいけばよいかの一例を提示できればと期待しています。
新連載③
今、あらためて考える! 新生児科医師のためのフォローアップ NICU退院後から成人期までを流れで整理!
<第1回>新生児科医師がフォローアップを行うための基本的事項
2023年11月より設けられた「日本新生児成育医学会フォローアップ認定医」制度。本連載では、フォローアップを行う上で必要な知識・技能について、初めてフォローアップを行う医師が知っておくべきポイントを要点を絞って端的に解説します。
