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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】母子に寄り添う 帝王切開ケアー早期母子接触、ERAS、メンタルヘルスケアまで/今こそ知識をアップデート!|ペリネイタルケア2025年3号|村越 毅|PerinatalCareクローズアップ|#032

 日本では少子化が進んでいますが、妊婦の高年齢化や合併症の増加などもあり、帝王切開率は増加しています。帝王切開に対する感情は、妊婦さんによりさまざまです。「合併症や胎児機能不全など、母児の危険な状態を回避するために必要な治療だ」と思う妊婦さんもいれば、「経腟分娩できなかった」という自己否定感や罪悪感にさいなまれる妊婦さんもいます。一方で、最初から「絶対に帝王切開にしてほしい」(いろいろな理由はありますが)という妊婦さんや、産後の母児の結果が悪いと「どうしてもっと早く帝王切開をしてくれなかったの?」と思う妊婦さんや家族も少なくありません。さまざまな思いが行きかう中、私たち産婦人科医や助産師は、どのように母子や家族に寄り添うべきでしょうか? 医学的に正しい判断を行うことは当然ですが、産婦の気持ちを尊重し、安全が担保された範囲内では十分にコミュニケーションをとった上で選択肢があっても良いと思います。また、結果的に帝王切開となった(最初から予定帝王切開の妊婦さんも多いです)場合には、帝王切開に対するバースプランやバースレビューも大切です。妊婦さんの気持ちに寄り添うケアを行う上で、帝王切開の術前から術中、術後の管理がとても大切になります。術前の帝王切開についての妊婦への情報提供と教育、術中から術後は早期に回復するためのプログラムやさまざまな工夫が行われています。
 本特集では、帝王切開の術前から術中・術後の管理(創部ケア、鎮痛薬、ERASなど)といった基本を網羅し、さらに帝王切開時の早期母子接触や家族の立ち会い、緊急帝王切開時のフォローについても触れ、寄り添いを軸に現場の最前線の医師と助産師に解説いただきました。読者の皆さんの日々のケアがアップデートされる一助となり、産婦やその家族が帝王切開に対してポジティブな感情を抱けることを願っています。


プランナー

聖隷浜松病院 産婦人科・総合周産期母子医療センター 部長
村越 毅



本記事は『ペリネイタルケア』2025年3月号特集扉からの再掲載です。