メンタルヘルス不調や発達障害を抱える妊産婦に対する支援は、チーム医療が大切であることは、言うまでもありません。その中でも、妊産婦に実際に寄り添っている助産師と精神科医とのスムーズな連携は、臨床では特に大切であると、私(産科医)は感じています。
本特集は、精神科医の視点から助産師に対して
①実はここまでは対応してほしい
②ここは気をつけてほしい
③こうすれば支援にもっと自信が持てる
④こうすれば精神科医との連携がよりスムーズになる
などの実践的なポイントを、「事例」を通してわかりやすくアドバイスしていただくことをコンセプトにしています。執筆はすべてこの分野に造詣が深い精神科医の先生方にお願いしました。臨床では、気兼ねして直接には言えない本音(?)が垣間見れるかもしれません。
本特集が、皆さまにとって明日からもう一歩前に踏み込んだ支援の自信となり、そしてチーム医療のさらなる質の向上につなげていただけたら嬉しいです。
プランナー
福島県立医科大学 ふくしま子ども・女性医療支援センター 発達環境医学分野 教授
日本周産期メンタルヘルス学会 理事
西郡秀和
本記事は『ペリネイタルケア』2024年12月号特集扉からの再掲載です。