新生児蘇生などの集中管理から沐浴、母乳管理といった日々のケアまで、皆さま毎日お疲れさまです。新生児医療には多くの手技がありますが、どんな手技も非常に重要です。でも、どれほど慣れていても、例えば胃チューブの誤挿入や抜管など、思いがけないトラブルが発生するリスクは常に存在しています。特に新生児においては、こうしたトラブルが生命の危機や後遺症に直結する可能性があり非常に危険です。
そのため、私たち医療者はトラブルが発生した際に迅速に対処する必要があり、事前に対処方法を理解しておくことが重要です。しかし、新生児医療におけるトラブルシューティングに特化した特集は限られています。本特集では、いつ・どこで・どのようなトラブルが発生し得るのかを整理し、各トラブルに対する具体的な対処方法を提示しています。また、実際の臨床現場での経験や考えを盛り込んだ、より実践的な内容になっています。
本特集が皆さまの施設での臨床やトラブルシューティングに少しでも役立つことを願っております。一緒に、起こり得るトラブルへの対策を学んでいきましょう!
プランナー
東京都立小児総合医療センター新生児科部長
岡﨑 薫
本記事は『with NEO』2024年6号特集扉からの再掲載です。