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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】前期破水・子宮内感染の取り扱い ビジュアルガイド-母体のバイタル、CTG事例、胎盤病理、新生児所見まで 助産師のアセスメントがカギ!|ペリネイタルケア2023年9号|大槻克文|PerinatalCareクローズアップ|#011

 周産期、特に分娩管理にかかわる者にとって「前期破水」の管理は常に「子宮内感染」の管理とも言えるくらい重要な病態であり、かつその評価に細心の注意を払いながら妊娠・分娩管理を行う必要があります。管理次第では、児の脳神経学的な予後や呼吸循環予後、さらには母児の生命予後さえも左右しかねません。さらに、「前期破水」の管理方針を決めていくに際しては「前期破水」のタイミング(妊娠週数)、破水時点での子宮内感染の評価を中心として、そのほかの母児のさまざまな要因を評価しつつ、その管理方針を決定していかなくてはなりません。

 従って、当然のことではありますが「前期破水」を管理するためには個々の病態を十分に理解していく必要があり、その病態を理解し整理をするための簡潔かつ明快な手引きが必要です。ここでは、「前期破水・子宮内感染の取り扱い」を考える上でのさまざまな要因(評価項目)について、各分野のエキスパートの皆様に最新の情報も取り入れながら、解説をいただくこととしました。なお、早産期の前期破水については児の未熟性なども考慮する必要があり、かつ施設間での管理指針バイアスもあるため、今回の特集では正期産期の前期破水にウェートを置くこととしました。

 皆様の日常診療の向上とそのための糧となることを願ってやみません。


プランナー

昭和大学江東豊洲病院 副院長/産婦人科 教授
大槻克文



本記事は『ペリネイタルケア』2023年9月号特集扉からの再掲載です。

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