〇 テーマ
- 無痛分娩の課題と妊婦の「体づくり」へのアプローチ
- 妊産婦が自らの体を意識し、お産を前向きに進めていくための関わり
〇パネリスト
石川 紀子 先生(ファシリテーター)
総合母子保健センター愛育病院 看護部長
同院で助産師として現場で活躍する傍ら、助産師教育機関での非常勤講師、静岡県立大学看護学部准教授など研究・教育にも携わってきた。日本助産評価機構理事、日本母子看護学会理事、日本助産学会理事 など。
宮下 美代子 先生
みやした助産院 院長
1990 年みやした助産院出張開業、各家庭に出向く育児支援を開始し、2005年に有床助産院を開業。分娩件数約4,500件、母乳育児支援数3万人以上、“横浜のお母さん”として40余年にわたり母子と家族に寄り添う。
岩田 塔子
めぐみ助産院/塔子鍼灸院 院長
大阪で出張分娩を開業。病院の産科病棟などに在籍した後、フリースタイル、水中分娩にも対応する助産所に約20年勤める。現在は出張分娩のほか産科病院で助産師外来や学生指導に携わる。
鈴木 俊治 先生
日本医科大学女性診療科・産科 大学院教授
大学院で教授職に従事。2021年まで15年間、葛飾赤十字産院(現・東京かつしか赤十字母子医療センター)で副院長を務めながら、開業助産師のバックアップに回り、1件1件のお産に伴走した臨床経験を持つ。
はじめに
分娩介助だけが助産師の仕事ではありませんが、助産師の存在意義でもあります。今回取り上げる「技」には、技術と技能の面があり、技術は文章化やマニュアル化がしやすく客観的に受け継がれやすいもの、技能には経験やコツ、勘などが含まれると思います。開業助産師さんの「技」はこの技能の要素が強みだと思います。
石川 お産をよくよく知る開業助産師の「技」って、そもそもどういうものなのか。特に分娩を安全・スムーズに進めるための「技」について、大ベテランのお二人にお伺いします。また鈴木先生にお願いしまして、産婦人科医師の観点をお話ししていただきます。
宮下 医療機関との連携を大切にしています。産む人にとっても、私たちにとっても安心が生まれ、その安心があるからこそ見守れる範囲が分かるからです。今日はこの視点を交えながらお話しできればと思います。
岩田 総合周産期母子医療センターから総合病院、クリニック、助産所、自宅とどこでも助産ケアを行ってきた経験からそれぞれ良いところがあると思っています。協力していけたらと思うことが本当にたくさんあります。
鈴木 妊婦さんもですが助産師さんも一人ひとり個性があり、開業助産師のバックアップは非常に刺激的でやりがいの多い役割です。信頼関係の結び方など改めて伺えるのを楽しみにしています。
続きはぜひ動画をご覧ください!