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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【増刊】New 乳房ケア・母乳育児支援のすべて|ペリネイタルケア2024年夏季増刊|石川紀子|PerinatalCareクローズアップ|#022

 2017年に発刊された増刊「乳房ケア・母乳育児支援のすべて」を6年ぶりに改訂いたしました。この間、さまざまな社会の変化は確実に妊娠・出産・子育てに影響を与えてきました。中でも新型コロナウイルス感染症の影響は大きかったと言えるでしょう。母乳育児をとりまく状況では、2018年度の診療報酬改定で「乳腺炎重症化予防ケア・指導料」が新設されました。助産師による乳房ケアが、診療報酬の算定対象になったことは、意義深いことです。また2020年には、日本助産師会と日本助産学会が協働して作成した「乳腺炎ケアガイドライン2020」が発刊されました。最新のエビデンスに基づいた母乳育児支援と乳房ケアに関わる助産実践の指針が示されています。
 このように、授乳支援は周産期医療の中でも重要なケアとして位置づけられていると言えるでしょう。チーム医療の中で、助産師は授乳支援・乳房ケアの中心的存在として大きな役割があり、安全で質の高い授乳支援が求められているのです。
 本増刊は、このような背景と助産師のニーズを踏まえ、2017年版から新しい知見を加えて、バージョンアップしました。助産実践の現場に活かしていただきたく、経験豊かな執筆者の方々に具体的なケア内容を解説していただいております。第3章では、2017年版に引き続き、授乳支援の関係団体に活動内容を紹介していただきました。日本における母乳育児支援の歴史と実際を知る機会になることでしょう。
 本増刊には、適切な乳房ケア・母子支援の一助となるよう、実践に必要な母乳育児支援の知識と技術を盛り込みました。日々、授乳支援に関わっているケア提供者の方々にとって、母親と赤ちゃんへの支援に活かされれば幸いです。


編著

総合母子保健センター愛育病院 看護部長
石川紀子



本記事は『ペリネイタルケア』2024年夏季増刊号 序文からの再掲載です。

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