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トップページ 新生児・小児/助産/ウィメンズヘルス Cure&Care&Nursing 【特集】新生児の 検査値アセスメント-正常?逸脱? 悩ましい赤ちゃんの判断もビジュアルでわかる! 後輩に伝えられる!|ペリネイタルケア2024年6号|細野茂春|PerinatalCareクローズアップ|#021

 出生直後は母体によって一部制御されていた胎児から、独立した個体としての新生児にドラマティックに移行する時期です。代謝の面一つとってみても、胎児はその多くを母体に依存していることがわかります。
 出生後は酸素需要量、必要エネルギー量が大幅に増加します。正常な状態を維持できなければ、正常化に近づけるために代償機能が働きます。すなわち検査値が見かけ上は正常でも、代償の結果として正常なのかを見極める必要があります。そのため、検査値を解釈するときは児が検査時に置かれている状態を考えなければなりません。エネルギー不足が最もダメージを及ぼすのは脳細胞であり、有害な老廃物でダメージを受けるのも脳細胞です。
 新生児期に行う検査では、検査結果が出たらすぐに評価し、介入および経過観察後、再検査が必要なのかを判断しなければなりません。そのためには検査の目的をしっかり理解し、再検査を含め、検査対象者にとって正しい時期に検査を行う必要があります。検査のし忘れだけでなく、検査結果の見落としや解釈の間違いは児の予後に大きく関わることがあります。
 本企画では新生児室でルーチンに行われている検査を取り上げて解説していただきました。 ルーチンで行われていることは深く考える機会がなく、また疑問点も解決しにくいことが多いと思います。本特集を読むことで、知識を整理していただけたら幸いです。


プランナー

自治医科大学附属さいたま医療センター
副センター長/小児科・周産期科 教授
細野茂春



本記事は『ペリネイタルケア』2024年6月号特集扉からの再掲載です。

*** 新連載スタート ***
今こそ考えよう!助産師がすべき災害時支援
〈第1回〉日本の災害の現状と、助産師がすべき災害対策・支援の必要性

妊産婦・母子・女性支援の専門職である助産師が災害時にすべきことはなんでしょうか? 乳幼児・妊産婦は、発災時、要配慮者であるにもかかわらず、助産師からの支援のみならず、医療や物資が優先的に行き渡りにくいのが現状です。本連載では、発災時に妊産婦・母子・女性が必要とする支援と、フェーズに応じた 支援の提供方法を再確認し、助産師である私たちが減災のために平時からすべきことについて、情報を整理してお伝えします。

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