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トップページ 感染症・感染管理/インフェクションコントロール 【DLデータ】手指衛生手順

*本記事は2023年春季増刊号掲載記事「3章1 手指衛生(石けんと流水・擦式アルコール製剤使用)」の再掲載(一部抜粋)になります。

*インフェクションコントロールのXアカウント(@ic_medica)より画像を保存できます。

*営利を目的としない場合、ご自由にご使用いただけます。

◎手指衛生の手順(擦式アルコール製剤)

手指衛生手順

◎手指衛生の手順(石けんと流水)

手指衛生手順

手指衛生のポイント

  • 患者と自身への病原体伝播を防ぐためには、患者のケアの場面(ポイントオブケア)で手指衛生を実施する。ポイントオブケアとは、患者、医療従事者、患者・患者周囲環境との接触を伴うケアや治療の3つの要素が生じる場面を示す[1]。

  • 世界保健機関(World Health Organization, WHO)が提唱する手指衛生の適切なタイミング(手指衛生5つのタイミング)は、「①患者に触れる前」「②清潔/無菌操作の前」の患者への病原体伝播のリスクを防ぐ必要性を示す2つのBeforeと、「③体液曝露リスクの後」「④患者に触れた後」「⑤患者周囲環境に触れた後」の、医療従事者と医療エリアへの病原体伝播リスクを防ぐことを目的とする3つのAfterを意識する[1]。

  • 手指衛生の方法は、石けんと流水を用いた手洗い(hand wash, HW)と、擦式アルコール製剤を使用した手指衛生(alcohol based hand rub, ABHR)がある。手指に有機物による汚染がある場合(見た目の汚染がある)や、アルコール抵抗性の病原体(ノロウイルスやClostridioides difficile など)に曝露した可能性のあった後はHWを選択する。


■文 献

1)WHO. Hand Hygiene Technical Reference Manual:To be used by health-care workers, trainers and observers of hand hygiene practices. https://apps.who.int/iris/rest/bitstreams/52577/retrieve