赤ちゃんにとって母乳が最良の栄養源であることは家族、医療者を問わず広く認知されていますが、母乳育児に対する考え方や実践方法は施設間、業種間で差があるのが実情です。母乳育児や経腸栄養管理では、基本的な知識と個々の問題点への柔軟な対応の双方が求められます。
また、昨今では、インターネットなどで母乳や人工乳に関する誤った情報が流布され、家族に混乱を招いているという現状もあります。
本特集では小児科医、新生児科医、産婦人科医、助産師、新生児病棟看護師で広く共有すべき項目を取り上げました。各項目のupdateされた知識、トピックスや具体例をもとに各施設の栄養管理を見直すことで、赤ちゃんや家族に寄り添うやさしい指導・支援に生かしていただければと思います。
プランナー
順天堂大学医学部附属順天堂医院
小児科・思春期科先任准教授
東海林宏道
本記事は『with NEO』2024年1号特集扉からの再掲載です。