2023年11月30日に開催された「ぺリプリスペース」第18夜では、「いまさら聞けない病院選び〜転職を考えるきっかけ・転職先選び〜」「できる助産師になるためには」「勉強方法・勉強のモチベーション維持」をテーマに、ペリネイタルケアプリセプターズの3人にお話しいただき、リスナーの新人助産師さんからのお悩みにも応えてもらいました。本記事が皆さんのお悩み解決につながればうれしいです。
【いまさら聞けない病院選び〜転職を考えるきっかけ・転職先選び〜】
◆まんまるさん（クリニック勤務助産師）
私が転職したきっかけは、いつの間にか自分のケアが業務的になっていると感じる機会が増え、違う施設で学び直してみたいと思ったからです。私は転職先として地域周産期母子医療センターを選択しましたが、転職先選びは難しいことだと思います。
◆キャリーさん（病院勤務・実習指導助産師）
転職の理由を明確化するのが大切だと思います。理想がすべてかなう職場はないため「どんな助産師になりたいか」という価値観に焦点を置き、転職を考えるといいですよね。
◆SUZさん（病院勤務、助産師）
私は今、NICUで勤務しているのですが「いつから産科で助産師として働けるんだろう」と考えたりします。今の病院では産科への異動が数年後になるといわれているので、それなら早めに転職するのもありなのかと悩みます。自分自身の結婚や出産を考慮すると、余計にタイミングが難しいですよね。
◆キャリーさん
あとは、転職するかどうかに経験の浅さはあまり関係ないと思っています。結局のところ、明確な目的を持って転職することが大切で、自分のなかに納得感があればいいと思います。
【できる助産師になるためには】
★リスナーさんからの質問
どうしたら仕事ができる助産師になれるのか知りたいです。 新人助産師ですが、就職から半年たち、同期の間でも仕事ができる、できないの差が表れてきていると感じます。仕事ができる助産師になりたいのですが、どうしたらいいのかわかりません。
◆まんまるさん
「仕事ができる」の解釈は人それぞれです。そのため、スピードが早い、丁寧、患者さんとの関わりがうまいなど、自分がどこを大切にしたいかが重要だと思います。そのためにまずは「どんな助産師になりたいか」を見つめ直すといいかもしれません。自分自身の強みに気づいて伸ばしていくのがいいと思います。
◆キャリーさん
尊敬している先輩をお手本にして、目の前のことを愚直にこなせば、自分の思い描く「仕事ができる人」に近づけると思います。加えて「どんなケアを大切にしたいか」を自問自答してみるといいかもしれません。
◆SUZさん
同期と比べて落ち込んだときには、まずは1回「過去の自分よりも成長しているから大丈夫」と考え、自分を褒めています。そのうえで「なぜあの子はできて、私はできないか」を分析してトライする。それでもダメなら、同期に「なんでそれできるの？」と聞いてコツを教えてもらったりします。
◆キャリーさん
ネガティブな感情はいったんしまい込み、「次はどうすればできるのか」という視点に切り替えることも大切ですよね。
【勉強方法・勉強のモチベーション維持】
★リスナーさんからの質問
「勉強しなければ」という思いはあるのですが、休日は疲れていたり、仕事のことを思い出したくない日もあって、なかなか勉強できないのが悩みです。
◆まんまるさん
私は、勉強したくないときはしませんでした。効率が下がるからです。ただし「ここは調べてきてね」と言われたところは、なんとか勉強していました。それは、怒られてしまうからというよりモチベーションが下がるからです。勉強したくないときには、必要以上に頑張らなくてもいいと思います。
◆SUZさん
私の場合は、モチベーションを維持しようと思うとしんどくなるので「逆にモチベーションなんて維持しなくてもいい」と開き直っています。するとそのうち「理想の助産師になるためには勉強するべきだ」という使命感が湧いてくるので、そのタイミングで勉強しています。
◆キャリーさん
私は乗り気じゃないときでも、自分のできる範囲で勉強していました。家に帰る前に10分間だけ勉強するなどです。勉強したいことを洗い出しておき、モチベーションに合わせて少し頑張るだけでも十分だと思います。自分に合った無理のない勉強方法を見つけられたらいいですね。
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（協力：田口ひづる）
❤ペリプリ（Perinatal Care プリセプターズ）メンバー
まんまる（時々産婦人科医の旦那さんと「まんまる夫妻」）／助産師助産師キャリー／アドバンス助産師
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SUZ／助産師
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