2023年10月25日に開催された「ペリプリ X(Twitter)スペース」第17夜では、新人さんの振り返りについてお話しいただきました。また『産婦人科診療ガイドライン 産科編2023』の改訂ポイントや普段臨床現場でどのように使っているかなどについてもうかがいました。
【入職から半年たって印象に残っていることは?】
◆SUZさん(病院勤務、助産師)
元気に生まれてくるのが奇跡だということです。実際にNICUに入院してくる赤ちゃんたちを見ると実感します。
◆キャリーさん(病院勤務、実習指導助産師)
患者さんから「新人さんが育つ姿を見ていると勇気が出ました」と言ってもらったことです。ダイレクトに感謝されたことで、ありがたい職業だと実感しました。
【半年たって感じていることは?】
◆SUZさん
働くって大変だなと感じています。特に夜勤が多くてしんどいです。長く働き続けるためにも、休みの取りやすさや夜勤の回数などを事前に調べておけばよかったなと思います。
【半年たってつらかったことは?】
◆uyuさん(病院勤務、助産師)
半年たったころからインシデントが増えた記憶があります。先輩から「こんな子だと思ってなかった」と言われたこともあり、すごくショックでした。
あとは、赤ちゃんが亡くなったときのお母さんの様子・病棟の雰囲気などを見て、NICUやGCUで働く過酷さを実感しました。コロナの影響で面会制限が厳しい時期だったので、「両親が赤ちゃんと関われない分、私が良い関わりをしなければいけない」と感じました。
◆キャリーさん
私もこの時期、先輩の目が離れたことでインシデントが増えました。イレギュラーが多い現場なので、計画どおりに事が運ばないときもありましたね。
【しんどい時期をどう乗り越えた?】
◆uyuさん
当時は「3月に辞める」と決めていたので、その日までカウントダウンして乗り切っていました。だけど辞めるつもりで働いていたら、いつの間にか気持ちが変わってきて……。今では逆に、少し前向きな気持ちで頑張れています。なので、まずは「10〜11月まで頑張る」のような小さな目標を定めて、その日まで頑張ってみるのがよいと思います。
それと、ずっと仕事について考えていると疲れてしまうので、「仕事が終わったら何も考えない」ことを意識しました。そのために、ヨガに通ったりしましたね。助産師といってもあくまで仕事なので、しんどいときにはあまり気負いすぎない方がよいと思います。
◆キャリーさん
私はぶっちゃけ、つらいことはなくならないというのが本音です。だけど、年次が上がるごとに対処法が身に付いてくるので、つらさ自体が小さくなるとは思います。
◆uyuさん
あとは、毎日仕事に行くとか、物品補充するとか小さなことでもいいので、一つでもやりがいを持って続けられるといいなって思います。
◆キャリーさん
何か一つでも頑張れるのはすごく大事ですよね。その姿を見た同僚や先輩が頑張りを認めてくれることもあるので、良いことだなと思いました。
【半年たって楽しかったことは?】
◆SUZさん
大好きな同期ができたことです。仕事中にすれ違ったら「頑張ろう」と声をかけ合うみたいな、私生活の友達とはまた違った友情が生まれます。
◆uyuさん
私も同期とはすごく仲が良いです。一緒に働くなかで相談できるという面でも、同期を大事にするのは大切かなと思います。
【『産婦人科診療ガイドライン 産科編2023』 の改訂ポイントは? 普段臨床現場でどのように使っている?】
◆キャリーさん
私は改訂のたびにガイドラインを隅から隅まで読んでいるわけではありません。なので、ペリネイタルケアのガイドラインに関する特集から情報を得たり、ガイドラインについて先生に聞いたりしています。あとは、患者さんとの関わりのなかで疑問が浮かんだら、その都度ガイドラインを振り返ることが多いです。
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ぜひスペースのアーカイブも聞いてみてくださいね。
(協力:田口ひづる)
❤ペリプリ(Perinatal Care プリセプターズ)メンバー
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