2023年9月20日に開催された「ペリプリ X(Twitter)スペース」第16夜では新人さんの折り返しとしての振り返りについてお話しいただきました。
【1年目のこの時期はどんな気持ちでいましたか?】
◆まんまるさん(クリニック勤務助産師)
1年目の9月は無我夢中で過ごしていた気がします。同期から「辞めたい」という声が聞こえ始めたのもこの時期だったかな。
◆キャリーさん(病院勤務、実習指導助産師)
私もよく人と比べて落ち込んでいました。
◆まんまるさん
個人的には「半年も経ったのに〇〇ができてないからダメだ」って感じる必要は全然ない時期だと思います。
【慣れてきたころにはインシデントに注意】
◆キャリーさん
私も新人のときはなかなか成長を実感できませんでした。新人時代に「以前の自分よりもできるようになったな」と素直に認められていたら少しは楽だったかな。
あとはこの時期、業務に慣れてきたからこそインシデントが増えたと思います。なので、半年という節目を振り返りの機会として、一つ一つの手技をあらためて確認するのも良いと思います。
◆まんまるさん
インシデントが起こりやすい時期だからこそ、わからないことは「教えてほしい」と素直に言うことが大事かもしれませんね。曖昧なことをちゃんと確認するスキルはいつまでも大事だと思うので、今から続けられるといいと思います。
【先輩にどんどん質問しよう!】
◆キャリーさん
質問された側の振り返りにもなるので、職場にとっても良いですよね。なので、どんどん聞いてもらった方がいいかな。
◆まんまるさん
もし質問に対して「そんなこともわからないの」と言う人がいても気にしなくていいです。聞かずに危険を冒すより絶対に正しいことですから。質問するにも勇気が要ることはもちろんわかります。ただ、わからないまま実践する方が危険なのは明らかなので、勇気を持って聞いてほしいです。
◆キャリーさん
まんまるさんの「【報告のタイミング:番外編】指導者さんに声をかけるのを避けるべきタイミング集」というイラストが参考になりますね。新人さんにも使えます。
◆まんまるさん
この時期は緊張や疲れがあって不安だと思います。なので私は、心が疲れているなら声をかけやすい先輩に絞って質問するのもありだと思っています。この時期は、関わるのが難しい人とは無理に関わらなくてもいい。心と身体が健康な状態で無事に1年を終えていただければうれしいですね。
【目標になる先輩を見つけよう】
◆キャリーさん
あとはこの時期、目標になるような先輩を見つけられるといいかもしれませんね。
◆まんまるさん
目標とする先輩から直接教えてもらう時間が取れない場合は、その先輩が書いた記録を参考にするとすごく勉強になります。
【働きやすい環境をつくる】
◆キャリーさん
記録をきっかけにして先輩に質問すると、他に有益な情報を教えてもらえることもあります。あと、教わったときに感謝を伝えるとかわいがられることも多いので、働きやすくなるし成長するきっかけにもなると思います。
◆まんまるさん
「すごく助かりました」と言える人が、結局自分の居心地の良い環境をつくれるので、そのスキルがあるならどんどん活用した方が得ですよね。あとは「〇〇さんのこういうところが素敵です」という憧れの気持ちを素直に伝えるのもいいと思います。
◆キャリーさん
初めはすごく勇気がいるかもしれないけど、先輩との距離が近づいて働きやすくなることもありますよね。
◆まんまるさん
人間関係でつらい思いをしている方も沢山いると思いますが、教えてほしいと素直に伝えられると過ごしやすくなるかもしれません。環境が良くないと感じていても、一歩踏み出すだけで変えられることもありますからね。
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ぜひスペースのアーカイブも聞いてみてくださいね。
(協力:田口ひづる)
❤ペリプリ(Perinatal Care プリセプターズ)メンバー
助産師キャリー/アドバンス助産師
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まんまる(時々産婦人科医の旦那さんと「まんまる夫妻」)/助産師
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