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トップページ こころJOB 公認心理師クイズ(7)知覚及び認知

Q1.伝統的な精神物理学的測定法の一つで、実験参加者自身が刺激のある属性の値を変化させて、刺激の変化を観察しながら等価判断などを行う方法を何と呼ぶか。

A.等価判断法
B.極限法
C.恒常法
D.調整法

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Dが正解です。調整法の一例として、ミュラー・リヤー錯視における主観的等価点を測定する実験では、実験参加者自身が「標準刺激と等しい」と判断できるまで変化刺激の長さを変化させていき、行き過ぎたら戻すなどしながら、標準刺激と比較刺激の長さが等しいと感じたところで調整を終了させます。

Q2.奥行き知覚における単眼手がかりとして適切ではないものを選択せよ。

A.輻輳(ふくそう)
B.肌理(きめ)の勾配 
C.運動視差
D.線遠近法

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Aが正解です。輻輳は奥行き知覚における両眼手がかりに分類されます。われわれの視覚に与えられる外界の刺激は、網膜上では二次元(曲面画像)ですが、平面画像の中から奥行きを知覚するために手がかりを利用しています。そのような手がかりは、単眼手がかりと両眼手がかりに大別することができます。

Q3.短期記憶の説明として誤っているものを選択せよ。

A.記憶の二重貯蔵モデルを構成する記憶である
B.感覚記憶のうち注意を向けた情報が短期記憶に貯蔵される
C.短期記憶の容量は7±2チャンクとされている
D.宣言的記憶と手続き記憶(非宣言的記憶)に大別することができる

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Dが正解です。Dは長期記憶に関する説明です。宣言的記憶は言語的に説明することが可能な記憶で、エピソード記憶と意味記憶に大別されます。それに対して、手続き記憶(非宣言的記憶)は、手続きに関する記憶で、必ずしも言語的に記述できるとは限らないものです。たとえば自転車の乗りかたなど、認知活動や行動の中に組み込まれている記憶をさします。

Q4.思考におけるアルゴリズムまたはヒューリスティックスの説明として不適切なものを選択せよ。

A.ある方法に従えば必ずその問題が解決されるような手続き
B.ある問題を解決する際に、必ずしも成功するとは限らないが、うまくいけば解決に要する時間や手間を減少させることができるような手続きや方法
C.発見法とも訳される
D.拡散的思考のこと

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Dが正解です。Dの拡散的思考とは、たとえばブレインストーミングのようにさまざまな考えをめぐらせてアイデアを出す思考方法のことで、ジョイ・ポール・ギルフォード(Guilford, J. P.)が提唱しました。Aはアルゴリズム、BとCはヒューリスティックスの説明です。

 

■監修:長内優樹(Secondary, LLC)