リーダー、マネジャーのための看護実践の概念化が身につく看護現場学
立ち読みする

発行 : 2022年4月

サイズ : B5 188頁

ISBN-10 : 4-8404-7857-0

ISBN-13 : 978-4-8404-7857-1

商品コード : 301050550

在庫 : 在庫あり(申込可)

書籍

陣田塾

リーダー、マネジャーのための看護実践の概念化が身につく看護現場学

私が学ぶ、チームが学ぶ、学び合うチーム創り

発行 : 2022年4月

サイズ : B5 188頁

ISBN-10 : 4-8404-7857-0

ISBN-13 : 978-4-8404-7857-1

商品コード : 301050550

在庫 : 在庫あり(申込可)

看護の質を上げる概念化スキル教えます!

「より良い看護の探求」にはゴールはない。看護のマネジャーとして、部門全体の看護の質を高めるためにはスタッフが持つ看護の知を拾い上げ、広め、深める働きかけが必要であり、そのカギとなるのが概念化である。看護のプロ集団を統括する師長として1ランク上を目指そう。

著者

看護現場学サポーター/聖マリアンナ医科大学 客員教授/淑徳大学 客員教授 陣田 泰子 著

3,300 円(税込)

カートに追加しました

こちらの各オンラインショップでも販売中

amazon
Rakuten
M2PLUS
立ち読みする

目次

・序文
・ワークシートダウンロード方法

【第1クール】“個人の知”の見える化
▲ようこそ、看護現場学実践講座へ!
■はじめに、本講座の説明をします
■看護現場学をスタートするにあたり、私自身のヒストリーから始めます
・聖マリアンナ医科大学病院で師長、副部長に
・短大教員時代に感じた「もやもや」
・私を変えたクルト・レヴィンの言葉
・再びマリアンナへ
・看護師は「辞められない」時代に

▲まず、看護現場学について話しましょう
■看護現場学が芽生えたきっかけ
・教員時代の講義~「教育らしく」から「私らしく」へ
・演繹的学習法と帰納的学習法を理解する
相手に合わせた講義法の気づき
演繹的学習法(演繹法)
帰納的学習法(帰納法)
看護現場は帰納法がポイント
「私の看護論」という研修プログラム
■看護現場学構築に欠かせない理論との出会い
・「武谷三段階論」と「認識の三段階連関理論」
・教員時代の体験から生まれた『看護現場学への招待』
「認識に導かれた実践」
エキスパートナースへの道
■「善き実践」に至る道筋としての認識の三段階
・認識ののぼり・おりで考え、話す
・看護の本質に至る認識の三段階
・概念化能力によって問題の本質をつかむ
・看護師によって異なる実践の質
■「看護の知」を「見える化」する方法としての看護現場学
・苦い経験から生まれた看護現場学
・看護のやりがいを見出して疲弊する現場をサポート

▲看護現場学の具体的方法「忘れられない看護場面」の想起から、対話と内省を経てあなたの看護の本質へ向かう
■さあ、ワークを始めましょう!
・忘れられないALSの患者さん
・大学院で「なぜ?」を探求する
◆Work 1:概念化シートに個人で書いてみる
①忘れられない場面
②なぜ、記憶していたのか?
③私がこだわる看護の領域とは?
④見えてきたことは?これからどのように考え続けていく?
今、私が大切にしている看護
「書く」ことの意味
「考える」から「書く」へ
暗黙知と形式知の違い
◆Work 2:仲間と「語り合う・ナラティブ」する
仲間とのナラティブが「看護の知」を広げ、深める
心に残るのはなぜ?
■では、概念化ワークシートの種あかしです
・ワークシートは認識の三段階にリンクする
・感性的認識から表象的認識、そして概念的・理性的認識へ
・過去の忘れられない記憶は現在〜未来につながっている
◆Work 3:さらなるナラティブで知を広げ深める
話し合っている事柄に名前をつける

▲自身の看護の関心領域を明確化・フォーカスする
■ベナーの実践領域と照らし合わせてみよう
・塾生とのディスカッション
■自分のストーリーにテーマをつけよう
・これからの行動表明をする
現象から構造へ抽象化する
■こだわってきたことを「私の強み」にする
・「業務のくり返し」から脱出する「実践知」
・ジェネラリストこそ意識的に「強み」をもとう
■看護の知を広げて深めて、育てていく
■「私の看護観」を明確にして「私の実践論」へと進化・発展させていけるリーダーになる
▶看護実践の概念化ワークの進め方 看護概念化法─ストーリー法
▶どうしても書けないときには


【第2クール】“チームの知”の見える化
▲学び合うチームになる!
■個人からチームマネジメントへ
■チームの認識と行動の一貫性を意識する
・認識と行動の一貫性を図る
・認識と行動の不一致から気づけること
■自分の言葉で「より良い看護」を語ろう
■無意識を「意識化」しよう
・無意識にできている行動を意識して、言語化する
・認識と行動をつなげる
・認識と行動はバラバラになりやすい
■チームのベクトルを合わせよう
・価値を共有する仲間とは
・日常の実践のなかでのカンファレンス・共同思考
◆Work 1:認識ののぼり・おりのトレーニング
自分で自分を見る
第1クールで学んだことのなかから覚えていることを書き出す
概念化シートに記入する
グループで話し合う
◆Work 2:仕事の内容を概念化しよう(ワークプレイス法)
「私の仕事・業務」から「私たちの仕事・看護」へ─共同思考
毎日の仕事を書き出す
「私たちの仕事」にするには、を話し合う
仕事のとらえ方で質が変わる
■突然の欠勤者。どう対応しますか?
■これから求められるチームについて考えよう!
・暗黙知と形式知、対立から両立へ
・暗黙知と形式知の終わりなき循環
・エキスパートの知とは
■「実践共同体」になるためにリーダーがすること
・言語化する、行動する
・チームのメンバーが同じ方向を向いているかを確かめるには
・看護のリーダーが管理するものは何?
・経験学習ができる職場づくりを
■時代とともに看護現場は進化します
■リーダーに求められる能力も進化していきます
■チームの問題解決の場面にも認識の三段階を生かそう
・看護現場の問題は3種
・問題解決には人を巻き込む
■チームマネジメント〜組織マネジメントへ
■組織デザイン ─マリアンナの事例に学ぶ
・定着させたい価値を共通言語にして、浸透させていく
・価値を共有する意味
▶─チームづくりに向けて─チームの成熟度を把握しリーダーシップを変える


【第3クール】“プロフェッショナルの知”の見える化
▲真のプロフェッショナルを目指しましょう
■プロフェッショナルとはどんな人でしょうか?
■プロフェッショナルとは「考え続け、実践し続けていく人」
▶リフレクションと看護現場学
■キャリア発達=年数でしょうか?
■プロフェッショナルの素地は学生時代から
・学生には現場を丸ごと見せる
・すぐれた技を見せて、学びの促進を目指す
・学生は想像以上によく見ている
・忘れられない患者さんについて考えたり語ったりする機会をつくる
■看護現場学とP.ベナーの看護論
■あなた自身の看護の行動指針をもとう
■あなたの「看護実践論」を生成し育てよう!
・看護観から看護論へ~掘り起こし、生成し学び直し、更新を続ける
■言語化が認識を鍛える
・教育を認識の三段階で組み立てる
・管理を認識の三段階でとらえる
■経験学習による学び─再認識〜再実践への認識の進化発展過程
■知をそぎ落としてシンプルな言葉で表現
■これからの看護
・社会的共通資本としての看護
■AIにはできない看護
■キャリア開発─実践編(ナレッジ交換会)
・語りを重ねて、看護の知を共有していく─個からチーム、組織へ、そして社会へ─
・「急変対応が的確」と推薦された看護師の語り
・急変対応のときに大切にした看護とは
・気づかない価値を可視化して自己や仲間と共有する
・人間センサーとしての看護師


【第4クール】コロナの時代を経てリーダー・看護管理者に求められたことは?
▲新型コロナ報道から看護の未来に向けていま考えること
■いまおかれた状況から「行動変容」を考える
・本当の「行動変容」とは?
認識に導かれた行動〜認識と行動の一貫性へ
「行動変容」に必要な認識の発展
・「看護」を改めて認識する
・“コロナ禍”で考える看護教育の今後
■どこに向かうための行動変容なのか
・新型コロナ禍の行動変容から看護の役割を考える
・「一晩中ずっと見守り必要な対応をする」ということ
昼も、夜も、継続して見守ることの意味
分断をつなぐ人は誰か
・再び、一晩中、ずっと見守り
・情報を深く解釈し本質と照らし合わせた先に行動の方向性が見えてくる
■それは行動変容なのか、それとも……?
・過去・現在・未来 時代を越えて脈々と続く強い力
・世話をし、必要な対応をとってくれた
キュアからケアまでの横断的関わり
保健師助産師看護師法上の2大看護業務から
私たちはいかに行動変容するのか?
■人間の回復を促すヘルスケア~「看護」という名のヘルスケアシステム〜
・忘れられない患者の記憶
昭和52(1977)年、難病の患者との出会い
3年間の看護
・なぜ“新型コロナ問題”が気になるのだろうか?
世界に広がる感染から見えてきたこと
緊急性の高い症状
新しい生活様式?
・再び、忘れられない患者からの学び
・看護におけるマネジメントに照らして
“新型コロナウイルス感染症問題”から考える「これからの看護」
看護におけるマネジメントから
・いま危惧していること
それは看護のマネジメントなのか?
DPC前後そして“コロナ後”の軌道に大事なこと
看護ありきの管理者として
■終わりに


<付録>
・概念化シート
・ワークショップ記録用紙
・私の看護実践論
・概念化ワークシート


・INDEX